システムエンジニア(SE)の仕事はきつい?【現役SEが解説】

システムエンジニア(SE)の注目度が上がり、興味や憧れから、未経験での転職を考えている人も少なくないと思います。

しかし、その一方で、システムエンジニアの仕事はきついという噂も耳にし、何がきついか分からずに漠然と不安を抱えてしまっている人も少なくないでしょう。

この記事で、システムエンジニアのリアルな現場をお伝えしていきます。

  • システムエンジニア(SE)の仕事がきつい理由
  • 向いている人
  • 向いていない人
目次

この記事の信頼性

この記事を書いている僕は、

東証1部上場企業で4年間、文系出身として現役システムエンジニアをしています。

そんな僕がシステムエンジニアをやっていてきついと思うこと、そこで見えてきた”向いている人”、

”向いていない人”について解説していきます。

システムエンジニア(SE)の仕事がきつい3つの理由

  1. 納期に追われる
  2. 新しい技術や業務知識を学習し続ける必要がある
  3. 業務範囲が広い

①納期に追われる

1つ目は、「納期に追われる」です。

システムエンジニアには、○○日までに業務を終わらせなければならないプレッシャーがあります。

そのため、納期を守るために下記の業務を行わなければなりません

  • スケジュール表(WBS)の作成
  • 作成したスケジュール表(WBS)の進捗管理
  • クライアントへの進捗報告
  • 問題が発生した際のスケジュールの調整や報告

納期までに業務を完了しなければならない中で、進捗に問題が発生すると問題解決に向けてタスク調整を行い、解決する必要があります。

その問題解決に向けた”タスク調整”や”調整後の追加タスク”は、予定外の作業となります。

「予定していた作業+予定外の作業」これがシステムエンジニアが残業が多いという原因に繋がっています。

僕は、クライアントに対して説明することが苦手な性格の為、
問題を解決するための調整やクライアントへの進捗報告が精神的に大変だと感じます・・・

②新しい技術や業務知識を学習し続ける必要がある

2つ目は、「新しい技術や業務知識を学習し続ける必要がある」です。

システムエンジニアは早いと数ヶ月でシステムをリリースし、次の案件に参画します。

その為、新しい案件に参画する度に、知らない知識や技術のキャッチアップを行う必要があるので、常に勉強しなければなりません。

システムエンジニアはWBSというスケジュール表に沿って作業していることもあり、教える側もレクチャーする時間が限られている為、1から10まで教えてもらえることはほぼないと言っても良いかもしれません。

自分で調べてみたり、教えてもらう人と時間調整をした上で教えてもらうような工夫が必要となります。

業務範囲が広い

3つ目は、「業務範囲が広い」です。

システムエンジニアは、1つの作業だけを行うことは少なく、複数の作業を同時進行で進めていくことが多く常に様々なことを考える必要があり、精神的に余裕がなくなってきます(泣)

例えば、配下メンバーがいる場合は下記を同時に進めていくことになります。

  1. WBSに記載されている自身の作業
    1. 設計書の資料作成やプログラミング
    2. 不明点や課題解決に向けたアクション
  2. 配下メンバー管理
    1. 各メンバーのWBSに沿った進捗管理
    2. スケジュールが遅延している場合のヒアリング
    3. メンバーからの質問への回答
  3. 上司や顧客への進捗報告
    1. 自身と配下メンバーの進捗を報告
    2. 問題点があれば、いつまでにどうやって解決するかも報告

上記を同時に進めることにより、自身の作業時間が取れず、残業するしかなくなることも多々あります。

マルチタスクが苦手な後輩は、タスク管理で苦労しているようです・・・
自分だけの作業に集中したい人は苦痛に思うかもしれません。

ここまでは、システムエンジニアがきつい理由について解説してきました。

次は、そんなシステムエンジニアに向いている人、向いていない人はどのような特徴があるのかを今までの経験から解説します。

向いている人

  1. コミュニケーションを取るのが好き
  2. 変化に対して柔軟に対応できる
  3. 目的意識が定着している

①コミュニケーションを取るのが好き

システムエンジニアに求められるスキルは沢山ありますが、その中でもコミュニケーションスキルは必須スキルです。
コミュニケーションを取ることが億劫でない人は向いていると言えると思います。

なぜ必須と言うほど必要なのかというと、メンバー、上司、顧客とコミュニケーションを取り、案件の方針を擦り合わせる必要があるからです。

具体的には、案件の方針をメールやチャットで擦り合わせると認識相違が発生してしまう可能性があります。

また、システムに関することはメールやチャットで表現することが難しかったり、文面を作成するのに時間がかかってしまいます。

コミュニケーションを通して認識を合わせることにより、認識相違を防ぎ、スムーズに案件を進めることができます。

②変化に対して柔軟に対応できる

システムエンジニアをしていると予定通りタスクが進むことはなかなか少ないと言えるでしょう。

想定し得ないイレギュラーな事態が起こった際に、柔軟に対応する力が求められます。

具体的には、イレギュラーな事態が発生した際は、分析を行い、対応するにあたりタスクやスケジュール調整をメンバーや顧客と行い、しっかりと対応することが必要となります。

状況を把握しつつ、メンバーへの指示出しや顧客への進捗報告を同時に進める力も求められます。

③目的意識が定着している

システムに対して、何故このシステムが必要なのか、目的と背景を理解して業務を行うことが大切になります。

なぜ大切なのかというと、目的と背景を理解して仕事することにより、顧客が実現させたいシステムを構築できるようにするためです。

そもそもの目的や背景を理解できていないと顧客が想定していなかったシステム構築をすることにより、トラブルや手戻りに繋がってしまいます。

向いていない人

  1. コミュニケーションを取るのが苦手
  2. 自分で考えることが苦手
  3. 論理的思考が苦手

①コミュニケーションを取るのが苦手

向いている人でコミュニケーションについては触れましたが、逆に人とコミュニケーションを取ることが苦手な人は、少しキツいと感じることがあるかもしれません。

基本的にはチームで仕事を行うことになるので、進捗報告や問題発生時の報告など最低限のコミュニケーションは取るように意識すると良いかもしれません。

②自分で考えることが苦手

システムエンジニアは、WBSに1人ひとりの作業が割り振られているので、
基本的には1人で作業を進めていくことになります。その為、自分で考えることが必要になってきます。

もし考えることが苦手な場合でも、”ここまでは自分で考えて、これから先がわからない”などと、
ある程度、自分で考えたことを質問する人に伝えると答えてくれるようになると思います。

考えていないのが筒抜けの状態で質問しても対応良く答えてもらえるかは微妙なところです・・・

③論理的思考が苦手

システムエンジニアは、常に論理的な説明を求められます。

メンバーへ指示出しする時も顧客へ報告を行う時も論理的に説明しないと伝わりづらく、認識齟齬が起きてしまう可能性があります。

論理的思考が苦手という人は、日々、論理的思考で考えなければならないため辛いと思うことがあるかもしれません。

とは言いつつも僕もとても苦手だったのですが、社内のロジカルシンキング研修や本を読み、業務の中で意識して論理的思考を使うようにしていました。

業務で支障なく仕事ができるレベルになったので意識次第で成長させることができると思います。

まとめ:システムエンジニアの仕事はきつい・・・けど、様々なスキルが身に付く!

僕のシステムエンジニア経験から、きつい内容や向いている人や向いていない人について、解説させて頂きました。

システムエンジニアには、技術力以外にも多くのスキルが求められています。

また、様々な職業の中でも向き不向きがはっきりしている仕事だと思います。

未経験からの転職を考えている人は、現役エンジニアの話が聞けるようなコミュニティーに入り、
生の声を聞いて自分に合っていそうかを見極めて行動すると良いかもしれません。

今回は以上です。

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