SE(システムエンジニア)になりたいけど、文系出身で漠然とした不安を抱えている人は少なくないと思います。
「プログラミングなんて聞いたことあるくらいで出来るか不安」
「理数科目すべてが苦手だったし・・・泣」
「入社後、仕事について行けないんじゃないかな・・・」
同じような悩みがある人に目を通して欲しいと思っています。
何故なら、筆者自身が”高1から理数科目とさよならした”文系出身のSEだからです。
そんな僕が「なぜSEという道を選択したのか」、「実際にどんな苦労があったのか」、「文系出身でも活躍できるのか」と言った
観点からお話しさせてもらいます。
これからSEになりたいけど、漠然とした不安がある人に対して少しでも参考になれば幸いです。
1.文系出身でもSEとして活躍できる理由
結論から言いますと、文系出身でもSEとして活躍できます。
なぜなら、僕も文系出身ですが、現在は1人で案件を任せてもらえるまでに成長できているからです。
文系出身だからといって、理系出身に劣っているかというとそうではありません。
「SE=プログラミング」というイメージが先行して、理系出身が有利と思われがちです。
しかし、実際には、プログラミングを行うのは仕事の一部に過ぎません。
SEはプログラミング以外にも設計書作成などのドキュメント作成、
社内メンバーやクライアントとコミュニケーションを通じてのスケジュール調整等、多岐に渡るスキルが求められます。
例えば、
理系出身:プログラミングはできる、コミュニケーションが苦手
文系出身:プログラミングはできない、コミュニケーションは得意
のように、理系出身、文系出身には、それぞれ得意、不得意があります。
そのため、それぞれの得意分野を活かして、活躍することができます。
2.筆者のスペック
中学生の頃から、数学が大の苦手で数字を見るのも考えるのも好きではありませんでした・・・
高校に入学して、文系を選択したことにより、高校2年生からは理数科目とはおさらばしました!
そして、大学では経済学を専攻しました。
数字が苦手なのはもちろん、物事を論理的に考えることも苦手でした。
というより、自分で考えること自体が苦手で、いつも友達頼りにしてきました・・・泣
そんな僕でも、SEとして活躍できていると聞くと、少し不安が解消されるのではないでしょうか?
では、なぜSEという今まで学んできたこととは違う、むしろ苦手なことをする職種を選んだかお話しさせてもらいます。
3. なぜSEという道を選んだのか
就職活動時に企業を選ぶ軸は、以下の2つがありました。
- 自分を売り込むような営業の仕事がしたい
- 苦手なことだからこそ、仕事を通じて克服したい
①自分を売り込むような営業の仕事がしたい
僕は、SEよりも実は営業の方がやりたいことだったんです。
何故かというと、自分を売り込んで、その成果がお給料に反映されることにやりがいを感じると思ったからです。
もともと、人と話す方が好きだったので、「得意分野で仕事する方が活躍できるだろうなー」と。
②苦手なことだからこそ、仕事を通じて克服したい
就職活動時の僕は、考えました。
「仕事において、自分の力で考えることって絶対必須スキルだよな・・・」
「苦手なことでも仕事にしちゃえば、克服→成長できるんじゃないかな?」
そんな2つの観点から、就職活動をしていく中で、「ITはこれからより広まっていくから、IT企業もみよう」とIT企業も視野に入れることにしました。
また、僕は考えました。
「IT企業で営業をすると仮定して、IT技術のこと何も知らないって成果出せるのかな・・・」
「少しSEとして、現場経験を積んでから、営業に行ったほうが後々成果出しやすそうじゃないかな?」
「SEとして、苦手な論理的思考力を克服して、IT技術も身につけて、営業として活躍するぞ!」
こう決意し、SEという道を選ぶことにしました。
入社してから現在まで、5年という月日が経ちます。
その中で見えてきた文系出身SEの強みと具体的にどのような場面で活用できるかをお伝えしていきます。
4. 文系出身SEの強み
- コミュニケーション力がある
- 相手の立場になって考えることができる
- 章を作成する力がある
①コミュニケーション力がある
SEは1人で黙々とPCと向き合って仕事をすると思っている方がいるかもしれません。
実際には、プロジェクトで関わる人と頻繁にコミュニケーションをとり、仕事を進めていく必要があります。
プロジェクトには、”お客さま”、”自社のメンバー”、”別会社のメンバー”など様々な人が関わっていることが多いです。
プロジェクトを進めていくと、必ず「質問しないといけないこと」や「会議をして決め切らなければならないこと」が発生します。
そうすると自ら質問したり、打ち合わせをセッティングして解決に向けてコミュニケーションを取る必要があります。
僕の経験上、文系出身のSEの方がよく質問したり、解決に向けてコミュニケーションを取り、仕事を進めている印象があります。
②相手の立場になって考えることができる
システムを使う側の人のことを”ユーザー”と言います。
ユーザ側の人は、SEに比べてIT知識や技術について詳しくない人が多いです。
文系出身の場合、自身もIT知識について詳しくない気持ちがわかる為、相手に寄り添った説明をしようと意識することができます。
そういった意識を持って仕事をすることで、ユーザー側の人と認識相違を防ぐことに繋がります。
③文章を作成する力がある
SEの仕事には、ドキュメント作成する機会が多いためです。
ドキュメントにもたくさん種類はありますが、例えを出すとこんな感じです。
フェーズ | 作成書類 |
---|---|
システム開発 | 要件定義書 |
基本設計書/詳細設計書 | |
テスト設計書(単体・結合・システム) | |
会議や打ち合わせ | 議事録 |
課題管理表(今発生している問題を管理) | |
スケジュール管理 | WBS(スケジュール表) |
その他 | 各種操作マニュアル |
改めて書いてみると、結構多いですね・・・
僕の経験上、文系出身の人の方がドキュメントにおいて、図や表を使用して分かりやすくしている人が多い印象があります。
5. まとめ:文系出身でもシステムエンジニアとして活躍できる!
いかがでしたでしょうか。
僕の経験から、「文系出身でもシステムエンジニアとして活躍できる」について、解説させて頂きました。
結論、「文系出身」、「理系出身」に関わらず、ご自身の強みを把握し、成長させることができれば、
きっと活躍できると思います。
今回は以上です。